
表したモノではありません。
初代Macintoshのデザインが完成を迎えた頃にAppleと契約を交わした「frog design」は同じ時期に発売されたApple 2cのデザインを担当しました。
わたし自身もAppleを知った切っ掛けは当時のパソコン雑誌のモノクロ広告の隅っこに掲載されていたfrog designによるApple 2cの写真が切っ掛けでした(笑)。

さて、ここで登場するfrog designは古くからMacを知る方には今更説明の不要な、初期のAppleを育てたと言っても過言では無いほどのパートナー企業です。
しかし、frog designはAppleだけにその素晴らしい業績を残しているわけではありません。テレビから歯医者の治療台、鞄、OSのインターフェイス...さらに驚くべきは過去に置けるそのデザインが現在に置いても全く遜色がない事です。

frog designはデザインコンサルティングなども請け負うため、その制作物から生み出されるクオリティーはいつの時代に置いても常に根本的な美しさを秘めた制作が行なわれていると言っても良いのかもしれません。
「デザイン」は一般的には「カタチ」を表す言葉として知られていますが、ここでの当時のAppleとfrog designの様にデザインを通して企業の形成自体をデザインしてしまう、といったこともデザインは創り出しているわけです。
そして、現在のSteve Jobs氏の下に置けるAppleもデザインに対する拘りは変わりがありませんし、そのデザインはカタチだけを創り出しているわけではなく、Appleの存在自体を創り出しています。

目に見えるものだけがデザインではありません。「あるべき姿」や「存在」、「思想」、「哲学」、「教育」、「政治」もデザインであると言えます。
最近、川崎和男氏があるインタビューにこう答えていました。「中国はデザインを「策略」と翻訳しました。しかし、日本では未だにデザインは「カタチ」や「オマケ」程度としてしか考えられていません。これでは日本は既に中国に遅れをとっていると言って良いでしょう」
frog design
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