2006年05月14日

初めてiTunesを -私的Macオーディオ化計画その4-

前回までの超省略あらすじ

さて、Sansui AU-D907Fが加わったことでわたしの財政状態ではこれが最強のラインナップだと思っていました。iTunesから再生されるサウンドには揺れが無く、さらにAU-D907Fから流れて来るサウンドはどこまでも包み込む様に心地ちよく、わたしの体に浸透して行く様でした。しかし...何かがモノ足りません...そう、次はスピーカーのサウンドが気になり始めたのです...本当は密かにNEC A-10も聴いてみたいんですがねえ...

初めてiTunesを -私的Macオーディオ化計画その3-より

1200px-Studio_C_Ardent_Studios_cropped.jpg.jpg

photo by ohconfucius

当時わたしの使用していたスピーカーはレコーディング用モニタースピーカーとしてはあまりにも定番なYamahaのNS-10Mを使用していました。購入した当時、予算も少なかったため特に深くも考えず某大型電気店で試聴した中から自身が利用したレコーディングスタジオに置いてあるのと同じスピーカーだった、と言う理由だけでNS-10Mを購入するという、トンでもない行為を働いてしまったのです。

さて、ここまで読んだ段階でNS-10Mの熱烈な愛好ユーザの方がおられましたら、ここから先に読み進められることをあまりお薦めしません...あくまで、ここに書いてあることは私的な意見ですし、決してNS-10Mを全否定しているわけではないのですが、ご気分を悪くされる方もおられるかもしれないので、その辺を差し引いて読み進んで頂きたいのです...

っで、続きですがどうして「トンでも」と表現するかと言いますと...世間ではNS-10Mは「音像の定位、分離が非常に良い」と良く言われている様子なのですが、どうもわたしには分離は別として音像の定位に関しては全くもって良くなかったのです。

しかし、ネットで調べてみても当時のほとんどのサイトには褒め言葉以外書かれていませんでした。「これって、もしかして...わたしの耳がおかしい(涙)??」本気でそう思いました。

しかし、事実は違ったのです...ある日偶然見つけたサイトに論理的にしっかりとわたしの耳が間違っていないことが書いてあったのです。そのサイトは"今日の必ずトクする一言-TODAY'S REMARK-"。そして、そこに掲載されていた記事が「NS-10Mの変な音のナゾ」でした。

そこにはこう書かれていました...「ところで、どうして密閉箱にこだわったのだろうか。おそらく定位の良いニアフィールドモニターとして定番のauratoneを意識したためと思われる。しかしクロスオーバー周波数が下がってボーカルのレンジに入り定位を悪くしているし、ツイーターとウーハーの距離も開きすぎである。(今日の必ずトクする一言-TODAY'S REMARK- 「NS-10Mの変な音のナゾ」より抜粋)」

「定位を悪くしている」、そうです...はっきりと書かれていたのです。「定位が悪い」と。この文面でわたしは救われたのです...そして、決意しました。AU-D907Fも手に入れた、NS-10Mの音が気に食わないのも、定位が悪いのも理由がハッキリわかった。よし!!NS-10Mをヤフオクで売り飛ばして新たなスピーカーを手に入れてしまおう!!と...

そして、今度はスピーカーを探し求める日々が始まったわけなのです...さて、一体どこのスピーカーを手に入れるべきなのか...非常に困りました...わたしはスピーカー選びに関しては今までほとんど情報を集めたことが無かったのです。

そこでミーハーなわたしは"今日の必ずトクする一言-TODAY'S REMARK-"に熱烈な褒め言葉を送られていたBose 201もしくはBose 301を探すことにしてみました(汗&笑)。

しかし...現実にはBoseもまた多くの方々が知りうるブランドなだけにヤフオクでの落札価格は高かったわけなのです...これはとにかく値ごろな出品が出て来るまで粘るか、自分の足を使って色々なお店を回ってみるしかないと思いました。

そんな中、ネットでスピーカーの情報を探しまわっている時に見つけたある記事が気になりました。それはKenwoodの「LS-1001」。見るからにヨーロピアンなデザインのそのスピーカーは「B&WのCDM1と比較しても劣った印象が無い」と書かれていたのです。

B&WのCDM1はあくまで私見ですがわたしがかなり以前に試聴したうる覚えの感覚では解像度が高く、中域から低域部分が太いと言うよりは"大きい"といった印象のスピーカーでした。それと劣ることの無いサウンドが定価¥60,000のスピーカーから聴こえて来るのか非常に興味を持ったのです(ちなみにCDM1の定価は¥100,000ぐらいだったかと思います)。

早速、興味本位でヤフオクで探してみたところ、出品時の落札価格も決して高くなく¥5〜6,000で手に入れることが出来そうでした。一度試してみても良いかもしれないという軽い気持ちで入札してみることにしました。結局このスピーカーは特に何の苦労もなくあっさりと手に入ってしまいました(汗&笑)。落札価格は¥5,000。

数日後、自宅に届いたLS-1001をAU-D907Fに接続し早速エージングも兼ねてMacのiTunesから再生してみました。音源は全編アコースティクのサウンドが非常に美しいAntonio Carlos Jobinのマイナー楽曲を取り上げたMorelen Baum2/Sakamotoの「CASA」です。

さて、定位に関してですが圧倒的にNS-10Mとの比ではありません。カチッとセンターにボーカルが定位しているのです。この時点で本当にわたしの耳に異常があったわけでは無いことが証明されたわけです。これだけでも手に入れた価値があると思ってしまうほど今までの環境が酷かったのかもしれません...

サウンドに関しては現実はCDM1の様なサウンドと言うわけには行かないと言うのが正直なところでした。しかし、ゆったりと耳が疲れないその鳴りっぷりは決して悪い印象を持つスピーカーではありませんでした。あえて言うなら現在わたしが求めているサウンドでは無いと言うことでした(それは相当重要だと言われるでしょうが...)。

決して悪くはないサウンドなのですが、やはり自身のメインスピーカーにするかと言えば「これは違うな」と思ったのが正直なところでした(落札しておいて失礼なことを書いてますよねえ...)。しかし、その時点でBoseには手頃な落札価格の出品が依然として無く一体いつになればBoseサウンドが我が家にやって来るのやら...と言う状況でした(汗)。

しかし、この時点で気が付いたのです「Bose201も301も、まだ実物を一度も試聴した事が無い」という非常に間抜けなことに(汗&笑)...今回は既に長くなったのでつづく。

(今回はMacは一回だけしか出て来ませんでしたね...)

==関連リンク==
アフィリエイトにはアフィリエイトリンクと書いてあります。それ以外は通常のリンクです。

今日の必ずトクする一言-TODAY'S REMARK-NS-10Mの変な音のナゾ

オーディオの足跡-Yamaha NS-10M-

今日の必ずトクする一言-TODAY'S REMARK-スピーカーはフルレンジに回帰するのか?(BOSE201、301に学ぶ編)

NS10M誕生秘話

All About Japan-テンモニが復活!?YAMAHAのDTM用モニタ登場

現代オーディオ辞典-Kenwood LS-1001(LS-300G)

Amazon Morelen Baum2/Sakamoto CASA(アフィリエイトリンク)

Yahoo!オークションで一般スピーカーを見てみる

当ブログ-初めてiTunesを -私的Macオーディオ化計画その3-
posted by 賀川和之 at 23:48| Comment(2) | TrackBack(0) | Audio | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
始めまして。
テンモニ(10M)は良い音しないですよね。"macuser"さんの耳は間違いないですよ!
私は最近までB&WのCDM1SEを使ってましたが、つい先日友達に1万くらいで売ってしまいました。
その後ELAC 310 ULTIMATE EDITIONを購入!!airMacでiTunesを飛ばしています(爆)
Posted by AppleFarm at 2006年05月22日 15:20
初めまして。AppleFarmさん(笑)!!

そう言って頂けると安心しました(汗&笑)。

Elac310ってどんな感じのサウンドなんでしょう??

一度聞いてみたいものです。

また、お立ち寄り下さいね(笑)。
Posted by macuser at 2006年05月23日 02:48
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック