2006年07月19日

Video Audio Integrated Operation

略してVAIO...
ノートPCながらVAIOは起動するとピポパポ、とスタートアップ・サウンドが流れる。
vaio PCG-505.gif


PCの場合、電源を入れた直後にサウンドを鳴らすようにはなっていない。おそらくBIOSに手を加えて、わざわざ起動音を鳴らしているのだ。この音の元ネタはアメリカの一般電話で「V-A-I-O」と押したときの音が使われている、というのは既に有名な逸話となっている。

Wired日本語版1998年6月号に掲載された「Fetishは”欲望”から生まれた?! VAIO 505 インサイド・ストーリー」に掲載されていた文面。

起動音がわざわざ鳴る部分がそれとなくMacを伺わせる(笑)...その昔Appleが混乱に満ちMac互換機にその脱出の道を見いだそうとしていた1996年前後頃SonyがAppleとMac互換機のライセンス契約を結ぶのではないか、という噂が日本の新聞に掲載されていました。さらに当時はライセンス契約だけではとどまらず、SonyがAppleを買収するのでは...といった憶測も流れていました。

結局、SonyとのMac互換機も買収の話も立ち消えた様子だったのですが、あくまでその当時の噂ですがMac互換機に関してはかなり本格的な稼働機を用意していたらしく、その創り出した内容を「なんとかSonyで独自に活かす方法がないかを模索している最中、Windowsへの転用も視野に入れているようだ...」といった様な内容が当時の新聞に書かれていたのを記憶しています(もし、わたくしの記憶違いだったら本当にごめんなさい[涙]...)。

それから暫くの時間が経って登場したのがSonyの家庭向けパソコンとしては久々になるVAIO デスクトップ機PCV-T700MRでした。そして、その数ヶ月後に発売され当時のVAIOの人気を爆発させたマグネシウム・ボディーのサブノート機がPCG-505でした。

Vaio PCV-T700MR.gif


当時VAIO 505が発売された際、一番に食指を動かされたのはMacユーザではないでしょうか?当時アップル・コンピューター(株)の社長を打診されていた古川享氏も「Appleからはクリーム色のMac。Sonyからは銀色のMacをだしてはどうか?」とAppleに提案されています(結局、当時社長就任もご本人が断られた様ですが...)。

いや...もしかすると当時一番突き動かされていたのはわたくしかもしれません(笑)...「これでMac OSが動けば...」良くそんな事を当時口にしていたのが思い出されます(笑)。

当時、わたくしも個人的に印象に残ったのがSonyがVAIOのサイト上でVAIOユーザを招待してVAIOの技術者が自らインタビューを行なっていた「meets VAIO」での佐野元春氏へのインタビューでした。

そこにバキバキのMacパワーユーザである佐野元春氏が持ち込んだ自前のVAIO 505のデスクトップは見事にMac OS風にカスタマイズされていたらしくインタビューを行なっていた技術者の方が「こっ、これでは既にVAIOと呼べないのでは(大脂汗)...」と戸惑われた後に技術者の方が出された次の話題は「実はここにいる技術陣はほとんどMacユーザなんですよねぇ(笑)。」というお話で読んでいるわたくしも「やっぱりVAIOがMacチックなのは作っている本人達がMacユーザだからかぁ...」と感心し、当時その少し前になる新聞に掲載されていた例の記事もあながちデマではなかったのかもしれない、と思いました。

結局、当時のMac Worldでの質疑応答でもAppleは「何故VAIO 505みたいな製品を出してくれないのですか?」と詰め寄られることになります。そして、Appleはその答えに3年と少しの時間が必要になるのでした。


powerbook-g4_02.jpg

macworld2001.jpg

(VAIOに対抗したといわれるPowerBook G4[Ti]は2001年1月のMACWORLD Conference&Expo /San Francisco 2001にて発表される。艶かしいほどの美しさは当時非常に感動を覚えた。AppleがVAIOを作るとこうなるという教科書的な製品。現在San FranciscoのMOMA[現代美術館]に収蔵されている)

さて、VAIO 505開発の秘密に関してWiredの記事にはこう書かれていました。「商品開発自体は、おそらく他メーカーと同じく、単純作業と努力の繰り返し。そこにソニーマジックはないのだ。」「道標を見失ってしまった他メーカーに捧げる」

「持っているだけで楽しい。昔のマックの様に、コレクター心、フェティシズムを感じるもの、それでいて実用に耐えるものであれば、これ以上何も言うことがない。」「VAIOの例からみると、これからは自らのもつノウハウを活かしつつ、開発者自身が欲しいもの、持っていたいものを自信を持って作ることが、ヒットへの近道に違いない。」

と書かれていました。当時のAppleが失っていたモノを見事に当時のVAIOの開発陣はやってのけたわけです。しかも、Macユーザでもある開発陣が(汗&笑)...そして、現在のSonyとVAIOはかつてのApple様な状態になってしまいました...

歴史は繰り返します。当時のAppleがSteve Jobs氏へバトンタッチ後、Sonyを道標にAppleの経営を押し進めて現在の活況を得ました。次はSonyがAppleから学ぶ番でしょうし、現実にそうしている様に感じます。日本人のわたくしとしては「アメリカに真のベンチャー企業なんてない、あるとすれば唯一真のペンチャー企業とは日本のSonyのことである。」と世界の大御所経済学者(おそらくドラッカー氏の発言だったかと...)にも明言されているのですから、是非復活の道を見つけて頂きたいものです(笑)。

vaio-VGN-UX90.jpg


現在でもAppleはPowerBook 2400以降サブノートと呼べるModelは発表していません。そして、常にそのカタチにもなっていないModelはどこかの誰かが未だに思い出した様に話題にされます。さて、昨年もSonyから薄型ノート開発の技術者をスカウトしたと噂が流れていましたが今後本当にサブノートが発売されることはあるのでしょうか?わたくしといてはMacBookとNewtonとDS Liteの遺伝子が入った様な新しい携帯型Modelを提案して頂きたいのですが(汗&笑)...

powerbook_2400_02.jpg


追記
以前のVAIOって思わず食指が動いてしまう製品が多かったですよねぇ(笑)...PCG-C1なんかは当時のわたくしは非常に気になりました(汗&笑)...っで、先日MacBookが発表された際「このdesignって、何かを思い出すなぁ...」とずっと気になっていたのですがC1の事だったのですよ(笑)。

vaio c1.gif



雑言
seesaaさん...Blogを改良して頂くのは結構ですがファイルのアップロードが凄く使いづらいです...前の方が使いやすかったです(大脂汗)...

VAIO Style

Sony Drive-PCG-505

Sony Drive-PCV-T700MR

Motoharu Sano Official Web Site-過去のトピックス Vol.2 1998(記事列中程に当時のインタビュー記事の案内があります。リンクは切れています)

Macお宝鑑定団-1997/6/23〜1997/6/29バックナンバー

Macお宝鑑定団-1997/6/30〜1997/7/06バックナンバー

PC Watch-超薄型チタン製ケースの新PowerBook G4登場!Mac OS Xの販売日は3月24日

San Francisco MOMA[San Francisco Museum of Modern Art](PowerBook G4で検索してみましょう[笑]...)

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posted by 賀川和之 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | Technology | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ハード的にビミョーな弱点が多いのも、MacとVAIOの近いところかも?(苦笑)

昔から今までお金持ちになった記憶が無い自分としては、Win機の中で最も購入の可能性が低いのがVAIOでした(汗)

でも、SONYには頑張って欲しいですよねぇ(^^)
Posted by みっちー at 2006年07月22日 02:37
みっちーさん、お早う御座います(笑)!!
そうでしたかっっ!!一番低かったですかっっ(笑)!!
わたくしは冷静に周りを見渡すとSonyだらけなんです(汗)...
自分では全くソニオタになったつもりは無いんですけどね(汗)...
Posted by macuser at 2006年07月22日 09:10
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