2006年07月26日

次期コンシューマーDeskTop型Mac私的身勝手妄想考察 -1G iMac-

「インターネットの興奮とMacintoshのシンプルさを融合する。」1G(第1世代) iMacが登場した際のSteve Jobs氏の発言。
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次期コンシューマーDeskTop型Macの開発は行き詰まっているのだろうか?Steve Jobs氏はIntel iMac登場の際「デザインは完璧なので,これ以上素晴らしいものは作れない」と珍しく前向きでない発言をしている(まあ、3G iMacの筐体になってやっと2年が経とうしているところですから時期が早いのは事実なのですが、いつもの調子だと「将来の製品については答えられない」と大抵は答えますからね。もしかすると、開発現場での本音がつい出たのかもしれませんね)。

これは逆手に取れば「次のコンセプトが出て来ない」という行き詰まり感を表している様な気がする。ちなみにIntel iMac登場時同じデザインを引き継いだことに対する多くの記事のコメントでは「Intelに変わってもMacは変わらないというメッセージではないだろうか」という文面を多く見受けたが、わたくしは反対に現行デザインからの脱却への行き詰まりを感じた(Intel iMacユーザに対して安心して購入を即す為にリップサービスとして発言したと言えなくも無いのですが[笑]...)。

apple2_3.jpg


これは次期Modelのコンセプトを消化出来るdesignが生み出せないということなのだろうか。Macintoshが登場して以来「一体型Mac」は常にMacシリーズの核となっている。Appleが販売不振に陥ると常に印象に残る一体型Macが登場し、Appleを経済的に支え続けて来た。特にAppleをあの地獄絵巻から救うことになった1G(第1世代) iMacが登場して以来その意味合いはより強まっている様に感じられる(まあ、あの状況を脱したのだから非常に心に強く残ってしまうのは仕方がない[汗&笑]...)。

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(Macintosh Classic)
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(Macintosh Color Classic 正直発売当初は決して売れているとは言われていなかったが、後に人気が上昇していったModel)
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(Performa 5420)

そこで現行Modelである3G iMacまでの流れを振り返ってみよう。当時1G iMacが登場した際はそれを見た多くの人々が何ともとらえどころがないのに非常に魅力的に映るそのパーソナルコンピュータの発表に驚いた。そして、全く予想だにしなかったほど拡張性が排除され、その時点で全く普及していないUSBの採用に嫌悪感を示す人々も多くいた(USBの採用は既にIntelとの繋がりが強くあったことを今になって感じさせる)。

しかし、見事に発表の時点で1G iMacはあらゆるの媒体を通して物議を醸すことで、多くの人々とdesignでコミュニケーションを図ることに成功していると言える。これはdesign本来の性質「言語」「コミュニケーション」の機能を果たしていると言えるのではないだろうか。

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(このポスター...わたくしの実家にも貼ってあります[笑]...)

当時わたくしにとっての1G iMacの印象は今まで見たことのないほどのプロダクトに対するインパクトと同時に、まるで「人生を0からやり直す」かの様な潔さに映った。「わたしは今までの余計なシガラミなど、もう要らない...ただ私が私である「魂」だけをもう一度この手に取り戻したい...」と言っているかの様だった。


(iMacとPCどちらが早く箱から出せてInternetに繋げるかというCM。男の子が勝つが飼い犬に手伝ってもらっているからフェアじゃないというオチ...)

ところで1G iMacの元になるdesignは一体どこから来たのだろうか??後にわたくしが噂で聞いた話はかなり驚きな内容だったが、未だに確信が持てないのであえてここには書かない。わたくしは勝手にJonathan Ive氏が「おきあがりこぼし」か「だるま」でも見てインスパイアされたのだろうか...と妄想していた(汗)...どなたかご存知の方がいたら是非教えて頂きたい(まあ、それまでの蓄積の中から生まれたというのが妥当かもしれない...)。


(発売当時Steve Jobs氏が一番最初の購入者ともいわれているeMate。子供向けのNewton機。これが後にiMac、iBookに繋がっていったと言われている)
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(こうして距離を置いてみて見ると顔の部分がモニター部分に見えなくもない様な...)

1G iMacのdesignがコミュニケーションとして機能を果たしていた一番の特徴をJonathan Ive氏が説明している記事をDesign Passageさんで見つけたので一部を掲載しておく。「ハンドルの第一の機能は、もちろん持ち運ぶためです。しかし、このハンドルの本当に重要な役割は、ハンドルというものが即座に、直接的に、人の手を連想させるという点にあります。iMacを見た人は、たいていハンドルに手で触れます。実際に持ち上げるということではなく、何となく触ってみる。このハンドルは、人とプロダクトとの間に身体的なつながりをつくりだしているんです」

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ちなみにiPod nano、iPod Videoの本体裏側の鏡面仕上げは「汚れるたびに磨き上げたくなる。だからこそ愛着が湧く」それが狙いと聞いたとWBSで小谷真央氏が話されていた。どうやら現在のAppleプロダクトは「ユーザとの身体的なコミュニケーション」がdesign言語とも言えそうだ。

つづく

雑言
とりあえず晩飯食べさせて下さい(大脂汗)...

Design Passage-つながり/拒絶(非常に素晴らしい記事です是非読んでみて下さい)

PC Watch-iMacに賭けるSteve Jobs氏、突然の登場で会場に驚きの声 MACWORLD Expo/New York基調講演レポート

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http://ja.wikipedia.org/wiki/デザイン

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posted by 賀川和之 at 21:28| Comment(2) | TrackBack(0) | design | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです。

デザインと言えば、
i-macG4が出たときは度肝を抜かれました。
いまでも一番良いデザインだと思っています。
あれは絶対に日本の正月をイメージして作ったと吹聴してまわった事が昨日のことのように思い出されます。
鏡餅&後ろに飾る屏風。
まだそのころはmac持っていませんでしたが・・・。
Posted by ぼじぃ=じゃんこ at 2006年07月27日 01:37
ぼじぃ=じゃんこさん、すっかり遅くなってしまいました(汗)...
iMac G4が登場した時は度肝を抜かれたと言いますか
「えっっっっっっっ!?」と固まってしまいました(汗)...
また、続きにも書くつもりなのですが、現物を見るまでは
「どうしてこのデザイン??...」と本当に思ってましたからねぇ(汗&笑)...
おバカさんなわたくしにはすぐに理解出来なかったの
ですよ(汗&笑)...
Posted by macuser at 2006年07月28日 07:25
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