日本で発売されたModelでなぞるPower Macintosh、PowerMacの歴史。
1996〜1997
■1996 地獄絵巻のApple Private Series登場
Power Macintosh 4400 PowerPC 603e(別称PowerPC G2) PCI Bus
Power Macintosh 6300 PowerPC 603e(別称PowerPC G2) PDS or PCI
Power Macintosh 7600 PowerPC 604、604e(別称PowerPC G2) PCI Bus
OS Ver.
漢字Talk7.5.2
漢字Talk7.5.3
漢字Talk7.5.5
この頃Appleにとっては地獄の時代。Mac互換機が賑わいを見せていた。それまであったPerformaが廃止されPrivateSeriesとしてPower Macintosh 4400が登場する。筐体外観designはほとんどDos/V機。
この頃のAppleの製品ラインナップはPerformaなども含めると一体どのぐらいの機種が存在しているのかサッパリ分からないほどの状態だった(今これを書いていても正しいのかどうか不安になってくる[大脂汗]...)。
わたくしの記憶では、この年の初めPowerBook 150が店頭で5、6万円で叩き売られ、嘘か真かMac本体の在庫はあらゆる店頭から消え去り、そして新聞ではApple買収の記事が頻繁に掲載されていたのを記憶している。この年の暮れGil Amelio氏の下、AppleはNeXT STEPを手に入れるためNeXT Softwareを買収、Steve Jobs氏が帰還する。
MicrosoftではWindows NT Workstation 4.0が発表されている。
■1997 3G Power Macintosh、そしてあっという間にPower Macintosh G3登場
Power Macintosh 5500 PowerPC 603e(別称PowerPC G2)
Power Macintosh 7300 PowerPC 604e(別称PowerPC G2)
Power Macintosh 8600 PowerPC 604e、604ev(別称PowerPC G2)
Power Macintosh 9600 PowerPC 604e、604ev(別称PowerPC G2)
Power Macintosh G3 DT(Desktop) PowerPC G3
Power Macintosh G3 MT(Mnitower) PowerPC G3
OS Ver.
Mac OS 7.6 (この年OS名が「Mac OS」へ名称が世界統一される)
Mac OS 7.6.1
Mac OS 8.0 (6年ぶりのメジャーアップデート[日本では約5年ぶり])
1997年7月Gil Amelio氏が去り暫定CEOにSteve Jobs氏が就く。そして、Microsoftから議決権無しの株式買取による1億5千万ドルの資金提供を受ける。Mac互換機はご破算になり。Appleの製品ラインナップ全体が見直される。この後、プリンタ、スキャナなどの生産は全て終了になる。Power Macintoshはラインナップを全てPower Macintosh G3に一本化。
Power Macintosh 5500は一体型Model。それまであったPerforma Seriesの名残。
Power Macintosh 8600、9600でTower型筐体designは大幅に変更される。現在のMacと比較するとdesignはビジネス然としているが内部へのアクセス性は当時としては非常に優れていた。ちなみに9600ではDual CPU Modelも存在していた。この基本designはCPUがG3になってからもPower Macintosh G3(Blue&White)の登場まで暫く利用される。
わたくし事だが当時大阪ドームでAppleのイベントが開かれた。そこで初めて見たPowerBook G3ではエヴァンゲリオンの3Dアニメーションがリアルタイムで動作しており、そのパワーに圧倒されたのを未だに覚えている。
この年Newtonの子供向け機種eMate 300が登場している(日本未発売)。そして、Apple創業20周年記念として20th annivrsary Macintoshも発売。当時¥888,000で予約販売された。そのdesignはよくよく見てみると3G iMacと言えなくないdesign。
とにかくこの当時のAppleは現金を持っていなかったために新規開発が非常に厳しい時期であった。Gil Amelio氏が借入先の銀行を一つ一つ周り借入金の支払いを先延ばしして貰い、一方でゴールドマン・サックス社を通じて転換社債を発行する事で何とかその命を繋いでいた。当時は3ヶ月で現金が尽きると言われていた。ちなみに後にも先にもフォーチュン番付上位500位の企業で6億6100万ドルの転換社債を売り歩き、売り抜いた企業はAppleだけらしい...誰も成功するとは思わなかった事を成功させたのはGil Amelio氏だった...
当時Steve Jobs氏が唯一Gil Amelio氏を褒めたのはこの財務施策に対してだった「僕だったらあんな事は出来なかったし、あんな事が出来るのはあなたぐらいでしょう。凄く巧みなビジネス作戦でした」と言ったらしい。ちなみに後にも先にも彼を褒めたのはそれ一回きりだとか...結局現在のAppleがOnlin Apple StoreやApple Storeなどの直営店を経営するのは毎日現金収入が入って来るのが一番の理由だからだろう。社員の給料支払いの為に銀行から現金を借り入れる心配はない...しかし、Gil Amelio氏があの頃Appleの金庫に現金を貯めておいてくれなければ、現在のAppleの繁栄はなかったのかもしれない...
まだまだ、つづく...
wikipedia-Macintosh
wikipedia-Power Mac
wikipedia-PowerPC
http://ja.wikipedia.org/wiki/転換社債型新株予約権付社債
アップル-Power Macintosh 4400/200
アップル-Power Macintosh 6300/120
アップル-Power Macintosh 7600/120
アップル-Power Macintosh 5500
アップル-Power Macintosh 7300/166
アップル-Power Macintosh 8600/200/ZIP
アップル-Power Macintosh 9600/233
アップル-Power Macintosh G3 DT266,DT233
アップル-Power Macintosh G3 MT266
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