2006年08月23日

良い音楽には良い案内人が必要だ

by 佐野元春
sano.motoharu.jpg


iTunes Music Storeは非常に商業的にも上手くいっている「案内人」だと思うのですよ(笑)。現在のところ契約しているレーベルなどの制約があり全てのアーティスト、全ての楽曲が扱えているわけではありませんが、十分に機能出来るのほどの楽曲を取り揃えているのも事実です。

っで、どうしてこんな事を書いているかというとRetro@Diary 〜Rev.B〜さんがITmediaでの記事「iTMSに“降参”する大物アーティスト」に関して取り上げられていたからです。

ここでRetro@Diary 〜Rev.B〜さんはアーティストが「降参する」という本末転倒な説明と「顧客不在」の矛盾を鋭く書かれています。

わたくしもiTunes Music Storeの御陰で今まで知らなかった日本のアーティストを知ることが出来、腐りかけている日本の音楽業界にも良いアーティストがちゃんと居ることを知り非常に安心したのです(ao良いですよねぇ...彼らは日本版Steely Danすね[笑]...)。

しかし、その反面現在の音楽業界がiTunes Music Storeが登場しても未だに先行きが見えない印象が拭えないのは現在の楽曲レベルの低さにあると思います(音楽は嗜好品でもありますが、これは嗜好による判断ではありません。あと音楽自身に優劣があるという意味でもありません。ああ...これでまた一つ恨みを買ったかなぁ[大脂汗]...)。感動出来る楽曲が無いのに何故CDを買う機会に繋がるのでしょうか??わたくし自身心を鷲掴みにされる楽曲が限りなく少ないのです(超号泣)...(育った時代背景による嗜好の影響はあると思いますが楽曲の本質的な良さとは時代に関係なくあると思うのです。ClassicやJazzなどがそうですから...)

これは非常に危機的状況にあると言えます。つまりiTunes Music Storeの¥150を逆手に取れば、¥150にまで価格を下げてやっと購入してもらうことが出来るほど過去に比べ楽曲に価値が無いとも言えるのです(ここではそもそも日本のCDの価格が高いといった議論はあえて含みません)。
(一時期非常に日本のアーティストがビッグセールを連発する時期がありましたが、あれは結局消費者がどのCDを購入すれば良いのか分からない為に、あの様な極端な現象になったと言われています。当然楽曲自体にも最低限のクオリティは備わっていたわけですが...)

itms.jpg


さらに皮肉なことにわたくしの様に良い楽曲であれば無茶な金額でない限り相応の対価を支払って手元に置いておきたい、というユーザにとってはiTunes Music StoreでCDでは既に廃盤になった過去の名曲を見つけても「圧縮音源だからなぁ...」と思ってしまうところもあるのは事実です(だから、わたくしは未だにiTunes Music Storeで買ったことはありません[大脂汗]...)。
(音楽の感動に圧縮音源は関係ない、と思われるでしょうが本当に「音質の良い音源」を「音質の良いAudio」で聴くとその感動は全く比較にならないのです。だから音楽は「体感」でもあると言えます。ですから先日iPodの音質に関して書かせて頂いたのです)

配信の方法に関してアーティスト側がアルバム単位での販売を望む状況もあり、提供者側との折り合いがつかずアーティスト側が折れるか提供されないか、といった状況がある様ですが、このあたりは表現活動が第一にあるアーティストの意向をまず優先して、その後に最終資金支援者である顧客の声がアーティストに届く様にして今後の対応を検討出来る様にするシステムを提供することが最も文化的な方法だと思います(アーティストは表現者であり対価を得ている以上商業生産者でもあるのですから)。

ここ数年Audioブームが帰って来ています。これは最近のiPodに始まるブームの影響が大きいと思われますが、この様子を見ているとどうも皮肉なことに新しく揃えたAudioで聴かれている音楽は最新楽曲では無く過去の名作品や過去の名曲のカバーであったりする様です(涙)...

とにもかくにも世は全てグルグルと回る様にサイクルで循環する因果関係で物事が進み続けています。ですからどこかで大きな需要が生まれれば、その因果関係で新しい需要が生まれたり、消えて行ったりします。だからこそ楽曲もその制作を支える機材も、さらにはそれを取り囲む環境、そして最後はそれらを動かしている人間自身が大きな影響を与えます。現在の楽曲レベルが低いのも過去から連なるこの因果関係が原因です(つまり直接的な原因になる人物や出来事は無いということです。小さな原因が積み重なり続けてこうなったというわけです)。だからこそ皆さん物事は常に先々の変化を見据えながら悪い方向に行かない様に人間性を持って行動しましょうね(笑)。(iTunes Music Storeで起こっていることが後々良い方向に繋がる様に意見を投げかけ続けるとかね[笑]...)

日本に関わらず音楽業界はあらゆる将来ある人々に対して(年齢は関係ありません)

良質な音楽を提供する

良質な音楽のメディアをユーザが求める、ユーザに提供する

良質な音楽を聴ける環境(Audioなど)をユーザが求める、ユーザに提供する

良質な音楽をユーザが自ら表現してみたい

良質な音楽を表現出来る良質な楽器をユーザが求める、ユーザに提供する

良質な音楽の制作環境(業界自体含め)をユーザが求める、ユーザに提供する

良質な音楽の提供(自らが良質な提供者になる)

アタマに戻る
(無理に自ら提供者になる必要は無いのですが[笑]...)

というポジティブなサイクルを創り上げられなければ楽曲レベルも音楽業界全体も今後さらに落ち続けるでしょうね(汗)...わたくしが以前プロミュージシャンを目指していたのも幼い頃に良質な音楽にいたく感動し、その感動から得た「衝動」の大きさが提供者としての行動に移させるほどのモノだったからです。

雑言
ややこしいことをダラダラと書きましたが、わたくし個人としては...誰でも良いからええ楽曲書いてわたくしに感動の涙を流さしてくれぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっ(涙)!!

わたしの♪こころを掴んで♪離さない人♪
by TOTO「Only You」(ちなみに原曲はちゃんと英語です[爆]...)

音楽自体に対する疑問に関しては「明日は明日の風が吹く」のきんやさんがお友達のバイオリニスト木下和重さんと熱くPodcastで語り合ってられます。特に3回目以降あたりは勉強になります(笑)。

明日は明日の風が吹く-skypeキャスティング(1)〜(5)


今日の我が家の風景
sannenzaka.jpg

今年も有り難いことに京都は観光客の方々が多いです。しかし、夏の京都の暑さはシャレになっておりません(超脂汗)...もし、京都に来られるなら帽子やタオルなど忘れない様にして下さいませ(笑)。

Retro@Diary 〜Rev.B〜-大物アーティストがiTMSをチョイスし始めた?

ITmedia-iTMSに“降参”する大物アーティスト

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posted by 賀川和之 at 12:57| Comment(5) | TrackBack(2) | Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一時は真剣に音楽で飯を食いたいと願っていた者にとって、嬉しい発言です。
圧縮音源ではない良質な音源となると、オープンリールで聞くしかないんじゃない?デジタルならDAT?といったいじわるな言い方をする奴もいますが、
最近の楽曲のレベルの低さについてはそれぞれのバックグラウンドがあるので、素直にうなずくことは出来ませんが、楽曲の選択肢が少ない、また流通やレコード会社、ミュージシャンの都合で曲が少ないのはいただけないなぁと。

DL販売の音源の良さは、安い値段で様々なジャンルの音楽を1曲単位で提供してもらう事だと思っているんですが、
今はいわゆる「売れ」ている音楽と同じような物を売っているなぁと思ってしまいます。
つまり選択肢の幅が狭い。
昔みたいに、ジャケ買いしたり、このバンドが影響を受けているから、とかラジオで聞いて良かった曲といった一種の賭けになってしまいます。
自分の知らないミュージシャンやバンドの曲を試聴してみて150円なら試しに買ってみるか!
と思って購入して、良かったらCDなりそのジャンルの音楽を買うわけだし、ダメでも地下鉄の初乗り料金より安いんだから「ま、いいか」と思えるわけです。

良い音楽の定義は先ほども書いたように、千差万別だと思いますが、私の場合、iTMSのフリーダウンロードコーナーでDLして、気に入って購入するバンドやミュージシャンは多いです。ちょっと趣旨がちがうかもしれませんね・・・。
Posted by ぼじぃ=じゃんこ at 2006年08月23日 14:57
優れた音楽がぼくらの欲望には欠けている
by アルチュセール・ランボー
Posted by rin at 2006年08月23日 17:13
またまたの記事引用ありがとうございます!
非常に恐縮しております。

楽曲の圧縮に関する事はよく議論される所ですが、デバイスの特質上、やむを得ない所もあるのではと考えております。

多くの楽曲を持ち運べるというメリットと引き替えに音質のクオリティーが下がるデメリット...
難しい所です...f(^^)

今の日本の音楽シーンで、この「良質な音楽」の概念が全く変わってしまった様にも思えます...
「売れる、売れない」という真剣に楽曲と向き合ってるアーティスト達の意欲とは裏腹に常にセールス的な部分でしか評価が出来ない様になってしまった、業界のイヤな風潮が今のミュージックシーンを物語っていると思います。

iTMSは狭い世界にもインディースで活躍している方々にも、開放していく前向きな考え方がある様な気がします。
他の配信サービスではやらない様なアーティストも「フリーダウンロード」といった形で公開したり、ポッドキャストの様な形でのサブカルチャー的な要素もこれらの「演じる方々」にとって存分に自分を表現出来る良い場所だと思います。
Posted by retro at 2006年08月23日 23:30
非常にお返事が遅くなってしまいました(謝)。

ぼじぃ=じゃんこさん>
音楽は嗜好品でもありますから、それぞれの
バックグランドについてまでうんぬん言うのはナンセンス
だと思っております(笑)。

ただ、現在の音楽業界の狭さがそのまま世間の狭さも
表している様でウンザリして来るところもあるのです(汗)...

わたくしもiTMSのフリーダウンロードで良い
アーティストを見つけると嬉しくなりますよ(笑)。

rinさん>
ランボーを引用されるとは(大脂汗&笑)...
あまりにも深過ぎてわたくしにはお返事で来かねますです(爆)...
素晴らしい詩を紹介して頂いてありがとう御座いました(感謝)!!


retroさん>
そうですねぇ...高クオリティーで持ち歩ける様にする
には単純に容量が増えないとダメですよね(笑)。

音楽業界も当然生活があるのですから予算を稼ぎ出す
アーティストをプッシュするのは当たり前でしょうが
どうしても気にかかるのは音楽自体は「消耗品」
では無いということですね(笑)。

その国の成熟させるには「文化」を根付かせるのが
最も重要だと言います。そうなってくると限界は
あるでしょうが時代にあまり左右されない創作物と
いうのは非常に重要だと思うのですよ(笑)。ちなみに
流行を否定するつもりは毛頭ありません(笑)。
だからこそ良質な音楽を日本の多くの方々に聴いて
頂きたいんですよ(笑)。

不思議なことに人間に深みを与えるのは芸術なんです
よねぇ(笑)。恐らくあらゆる知識を昇華して創作する
ことで深みが出て来るんでしょうね(笑)。

わたくしもiTMSにはインディーズ復興の切っ掛けに
なって頂きたいです(笑)。
Posted by macuser→+.k代表(プラスドットケイ代表) at 2006年08月30日 01:28
retoroさん>
誤 インディーズ復興

正 インディーズ普及

失礼致しました(大脂汗)...
Posted by macuser→+.k代表(プラスドットケイ代表) at 2006年08月30日 14:57
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Tracked: 2006-08-24 05:43
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