2006年09月22日

情報の経路

というモノは
BTron.jpg


しっかりと管理していないといつ何処でどの様に歪曲してしまうのか怖いモノです...これは人間同士、個々においても「誤解」というカタチで現れます。しかし、個人においては情報管理も限界があります...

この文面は土岐正造さん主催のBlog平成鸚鵡籠中記・新館に掲載された記事「MacOSが消える日」の一部分に書かれた「Tron」に対する予備知識として書かせて頂いております。
(土岐正造さんからコメントを頂きましたので更なる誤解の無い様上記文面を追加しました。06.09.23)
以下の文面は誹謗中傷ではありませんし如何なる特定の個人、企業に向けても書いておりませんのでその旨お読み下さい。

いつも楽しく拝見させて頂いている平成鸚鵡籠中記・新館さんが掲載された「MacOSが消える日」にて記事のごく一部として純国産OSである「Tron」に関してこう書かれていました。「OSの立ち上がりスピードはメチャクチャ速いし、扱える漢字も最初から異字体を含んだ18万文字という膨大な物で、とても優れたOSだったのですが……商売上手なMicrosoftにアッサリと潰されてしまいました(笑)。」

この件は某国営放送のプロジェクトXでも取り上げられており、その中でもアメリカの301条を楯にMicrosoftにTron(正確にはBTronだったと思います)が潰された様な表現があった様な記憶があります(間違っておりましたらご指摘下さい)。

しかし、元米Microsoft副社長である古川さんがその目で見て来た事実は全く違う様です。当時古川さんは現実にTronが日米間の貿易に与える悪影響の要因があるなら報告して欲しいと米国大使館の商務官とUSTRの担当者の方から問いかけられ3回ヒヤリングを受けたそうです。

その時の彼の発言は
「日本でビジネスを展開するにあたり、何らマイクロソフトは不利益を被っていない」
「これは民間の自由な競争の中で、お客様が何を選択されるか、という問題であって政府が関与することを望んでいません」
「日本の市場が要求する仕様にMSが応えられかは、企業努力の問題です」
と発言されておられるそうです。(以上古川享ブログ2006.07.25記事コメントより抜粋)

この発言からは全くMicrosoftがアメリカの301条を楯にしようとしている空気は伺えません。そして、続きにこう書かれています。

トロンを301条を楯にでもつぶしにかかりたいと思って暗躍していたのは4者存在して、
1. 松下製のコンピュータ(BTronの試作機)が標準になっては困る、ある日本企業
2. 日本製もしくは海外のパッケージソフトの流通に関して独占販売権を持っていた会社が、BTronになると、ワープロも表計算もいらなくなるので、焦った会社が1社
3. 当時の文部省が、コンピュータの標準化でリーダーシップを担うなどとんでもない、と考えたある省庁の思惑
4. 米国で教育用コンピュータとしてNo.1のシェアを持っていた会社が、その教育用コンピュータにBTronを搭載するのは、無理だとエスカレーションした。
上記4者、(3社+1官庁)の思惑が一致して、外圧という形にして(トロイの木馬みたいにね)301条の話が持ち上がったというのが真相です。この全ては、坂村健先生もご存知のことなので..坂村先生と私はいつも「僕ら、一度として喧嘩などしたことないから、歴史的和解とか言われると笑っちゃうよね..どうしても僕らが喧嘩をしていた、ということにしないと帳尻が合わない人たちがいるのだろうね」と談笑しております。
(以上古川享ブログ2006.07.25記事コメントより抜粋)

sakamura&furukawa.jpg


正直2番目と4番目が気にかかります...特に4番目...当時米国にて教育に強かったコンピューター企業といえば...わたくしの乏しい知識では一社しか思い浮かびません...この件に関してはかなり根深いモノがあるらしく古川さんも複数の記事にわたってこの件に関して書き連ねられています。

下記にリンクを用意しておきますのでお時間が許せば是非ご一読下さい。平成鸚鵡籠中記・新館さん、勝手にわざわざ記事にまでしたことをお許し下さい。

最後は何においても「人」なんですねぇ...

しかし、4番がわたくしの思い描いている企業だったら...正直ショック(涙)...それにしてもこれだけ現場で見て来られた方の証言があるにも関わらず、どうして未だにマスメディアで「301条を楯にしたMicrosoft」というステレオタイプな報道、話題が登場するのか?しかも某国営放送までもそれを流しているのはどういうことなのか?本当にニュースは冷静に客観的な視点で見ていないと怖いですね(大脂汗)...

そういえば、昔Mr.Misterというバンドが歌っている曲で「go on...(既に廃盤。良い音楽ほど廃盤になる...ちなみに矢沢永吉氏に捧げられたアルバムでもあると聞いた事があります)」に収められている「SOMETHING REAL(INSIDE ME/INSIDE YOU)」では「ただ真実が知りたいだけなんだ!!」と歌っている歌詞がありましたが、いつの時代も公においても個人においても誰かの都合で真実がねじ曲げられてしまいます。本当の真実は何処にあるのか!?と思えてなりません...

前回の記事とは正反対の記事になりましたねぇ(汗&笑)...

古川享ブログ-トロンの坂村教授と西麻布のワインバーにて…

古川享ブログ-トロンとマイクロソフトの提携、その背景には...

古川享ブログ-トロンとマイクロソフトの提携、その背景には..続き

古川享ブログ-トロンとマイクロソフトの連携、私の見解

古川享ブログ-トロンとマイクロソフトの提携、フォロウアップ

古川享ブログ-本日購入した楽器、書籍、雑誌(2006.07.25記事)

@IT-和解した? MSが坂村健氏のT-Engineと共同開発

ITmedia-坂村教授の講演は「ユビキタス」よりまずは「反論」

PC Watch-坂村教授、TRONプロジェクト苦闘の20年を語る〜特別講演会を開催

http://ja.wikipedia.org/wiki/TRON_%28コンピュータ%29

wikipedia-BTRON

Welcome to the Rock House Mark2-Mr.Mister in Japanese

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posted by 賀川和之 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(1) | Technology | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トラックバックありがとうございますm(__)m

しかし「商売上手なMicrosoftにアッサリと潰されてしまいました(笑)」はスーパー301条による圧力説のことを言ってるのではなく、優れたOSであったけれど、商売上手なMicrosoftの優れていないOSに負けて普及しませんでした、以上の意味はないんですが……だから文末に(笑)がつけていますしね。

そもそも、その直後に続く「MacOS同様、優れているからと言って覇権が取れるかと言ったらそうでもないのが人間社会の不思議なところですね」という部分とセットで読むべき文章です。MacOSと並列して書いているのですから、Microsoftの販売戦略の巧さに負けたという文脈で読んでいただきたいのですが。

元エントリーで「スーパー301条」のスの字も書いていないのに、「こいつはTRONが普及しなかったのはMicrosoftの圧力があった説を信じているに違いない」という“推測(思い込み)”を前提にエントリーを書かれていませんか? Microsoft陰謀説を信じているのなら、そもそもMacと並列して語るはずがありませんし、であるならば「人間社会の不思議」なんて表現は矛盾します。「TRONもMacもMicrosoftの陰謀で潰された」とでも書くのが筋でしょう。

しかし、MacOSがMicrosoftに潰されたのは法律を使った圧力とかではなく、その当時の販売戦略の拙さ(ビル・ゲイツにサードパーティーにライセンスすることを勧められてさえいた)であって、もし自分がTORONへの陰謀説を信じているのならば、TRONとMacの共通項は存在しないことになりますが。両OSの共通項は「優れていたけれど、優れていないOSに商売で負けた」です。そして、自分はその共通項で括って全体の話を進めていませんか? エントリー全体としての論調は、商売で負けても優れた物は最終的には形を変えて吸収されたり再浮上するもんだという物です。

そもそもスーパー301条自体はアメリカ議会が議決し発動する物であって、Microsoftが議員に不正な工作をしたのならともかく、議会の承認によって発動される物はアメリカ国民の総意です。であるならばMicrosoft陰謀説は正しい表現ではないですね。だからウィキペディアなどは「ウィンドウズによる“世界制覇”を狙うアメリカによって敢え無く潰された」と、アメリカを主語にして正確を期す表現になっています(Microsoftの思惑がどうあれ、MicrosoftのOSをどう扱おうとしたかはアメリカ議会の思惑であって、また別の問題だと思いますが、いかがでしょうか? これは古川発言とも矛盾しません)。

実際のところは、ヒルズ通商代表部の圧力に、貿易不均衡真っ盛りの頃の日本政府がビビって腰が引けたというところではないでしょうかね。まぁ、それぞれ言い分はあるし真相究明は自分の手には余りますが……。思い込みや推測は捨てて、もう一度自分の元エントリーをお読みください。ここで指摘されてらっしゃるような過剰な意味は込めていませんm(__)m このエントリー自体は、Microsoft陰謀説を信じている人には有効な反論となる内容だと思いますが、自分はそもそもMicrosoft陰謀説を唱えていませんので。

「断言を巧妙に避けながらも、婉曲な言い回しでMicrosoft陰謀節を示唆している」と言われるのなら、文章が下手でスイマセンとしか言えませんが……。
Posted by 土岐正造 at 2006年09月23日 16:08
土岐正造さん>
ご本人様からコメントを頂けるとはありがとう御座います(笑)!!
まず、誤解を解いておきたいのですが「こいつはTRONが
普及しなかったのはMicrosoftの圧力があった説を信じて
いるに違いない」という“推測(思い込み)”を前提にエン
トリーを書かれていませんか?」

の部分についてですが、それは思っておりません。
実はこの記事をAppleStyleさん経由で読ませて頂いた
のですが、たとえ文章の一部分でもこのTronの件は
予備知識を持ってから読まないとAppleStyleさん経由
で読まれた多くの方々に誤解が出てくるのでは...と
非常におせっかいな考えからこの記事を書かせて頂き
ました(微笑)。

ですからこの文面はあくまで土岐正造さんの記事を
読まれた方々を対象にしております。ですので
土岐正造さんの記事が対象では決してありませんよ(笑)。

土岐正造さんがその様に考えをもたれている
という前提では書いておりませんし、現にタイトルも
「情報の経路」です。その後のことわりにも「以下の
文面は誹謗中傷ではありませんし如何なる
特定の個人、企業に向けても書いておりませんので
その旨お読み下さい。」と誤解が発生しない様記しておきました(笑)。

もし、この考えが伝わっていないのでしたらわたくし
の稚拙な文章力が原因ですね(汗)。そのあたりは申し訳
なく思っております(謝)。今後は誤解を与えない様に文章
力を身につけて行きたいと思います(笑)。

しかし、膨大な情報量のコメント非常に勉強になりま
した(笑)。今後も土岐正造さんの記事を楽しませて頂き
たいと思います。今回は貴重なお時間を使ってコメン
トを頂きありがとう御座いました(笑)。

また、お立ち寄り下さい(笑)!!
Posted by +.k代表(プラスドットケイ代表)=the blogger formerly known as macuser[修正済] at 2006年09月23日 17:29
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MacOSが消える日〜TRONから見たPC進化論〜
Excerpt: Mac系ブログの『Mac!!Mac!!Mac!!』さんののエントリー【情報の経路】にて、先日書いたエントリー【MacOSが消える日】についてのトラックバックをいただきました。 論旨としては、TR..
Weblog: 平成鸚鵡籠中記・新館
Tracked: 2006-09-23 21:04
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