2006年11月30日

Nintendo

とApple
MOS_6502AD_4585_top.jpg

photo by Dirk Oppelt

少し前の話になるのですが、近所の本屋さんで「Apple2 1976‐1986」を少々の時間読ませて頂いたのですがこれが本当にいたく感動する内容の本でして是非買おうと価格を確認すると「¥3,990」...

やはり内容が素晴らしければ価格もそれにあわせたモノになる...なかなか素晴らしい経済活動の一端を垣間みさせて頂き「Apple2 1976‐1986」はMacBook Core 2 Duoと共に将来の購入予定リスト入りを、その場で可決させて頂いたのです。

これを通してしみじみと感じたのはSteve Wozniak氏の創作物に対する拘りある「美しさの追求」です。これを読んで(実際には立ち読み)、さらにApple IIを一度この手で触れてみたいとの思いが大きくなってしまいました。

っで...今回書くのは備忘録も兼ねた内容で御座います。わたくしお恥ずかしい事に、つい最近までNintendoとAppleが実は似た様な部分があるなんて知らなかったのです。

それは「ファミリーコンピュータ」いわゆる「ファミコン」から始まるテレビゲーム機に採用されたCPUが(乱暴な言い方ですが)、その多くにおいてAppleのコンピュータ製品に採用されているCPUと似通っている(元にしている??)という事です。

===機種名およびCPU名===
●ファミリーコンピュータ 1983年7月15日発売
6502(6502をカスタマイズしたリコー製RP2A03を使用)クロック周波数1.79MHz

●Apple II(初期型) 1977年発売
6502(Mos Technologies製)クロック周波数1MHz
共に8bit

famicom.jpg

photo by Gleam

●スーパーファミコン 1990年11月21日発売
65816(65816をカスタマイズしたリコー製5A22を使用)クロック周波数1.79MHz、2.68MHz、3.58MHzの三段階切替え

●Apple II GS 1986年発売
65816(Western Design Center製)クロック周波数2.8MHz
共に16bit

Super_Famicom_JPN.jpg

photo by Pippi

●NINTENDO64 1996年6月23日発売
R4300カスタム(Silicon Graphics製のRISC CPU)クロック周波数93.75MHz
64bit

●Apple製コンピュータに該当製品無し

Nintendo-64-wController-L.jpg

photo by Evan-Amos

●ニンテンドーゲームキューブ 2001年9月14日発売
Gekko(PowerPC750CXeをベースにカスタマイズしたIBM製)クロック周波数485MHz
32bit 整数 & 64bit 浮動小数点

●iMac Special Edition(iMac Early2001に初搭載??) 2001年発売
PowerPC750CXe(いわゆるPowerPC G3。IBM製)クロック周波数600MHz(iMac Special Edition[Early2001])
32bit

GameCube-Console-Set.png

photo by Evan-Amos
(筐体design自体がAppleからの影響を受けている様に感じられるニンテンドーゲームキューブ)

●Wii 2006年12月2日発売予定
Broadway(PowerPC750CLベースIBM製)クロック周波数不明(IBMのPowerPC750CL発表資料では400MHz〜1GHz)
bit数不明(IBMのPowerPC750CL発表資料では32bit)

●Apple製コンピュータに該当製品無し

Wii-Console.png

photo by Evan-Amos

最後の「Wii」もPowerPC 750シリーズですので、荒っぽくPowerPC G3と分類する事も出来るかもしれませんが、参考にしたWikipediaには、あくまで「PowerPC 750CLベース」と記載されていた事から、強引に解釈する事は止めました。

初めに記載しました書籍「Apple2 1976‐1986」にも確かアップルがApple IIを販売していた当時「ゲーム専用機を発売しようとしたけど、ファミコンに先を越されてしまったので止めた」という様な記載があった気がします(無かったら本当に申し訳ない...)。

しかし、その一方で当のファミコン自体がApple IIの影響を受けている様に感じるのですが如何でしょうか??

なにより紹介した通り、Apple製コンピュータと同じ様なCPUの採用はファミコンだけにとどまらずスーパーファミコンでも採用されています(当初ファミコンとの互換性を念頭においていたからかもしれませんが)。

この様子を観るにNINTENDO64を除いて同じ様なCPUを採用している事が”タダの偶然”には思えないのです。

そして、Wiiに至ってはコンセプト自体が非常にAppleの方が実行しそうな印象を持ちました。以前にWiiの記事を書いた時にも「これ...Appleがやるべきじゃないの??」と本気で思ったほどです。

もしかすると既にApple Iから6502を採用したことがファミコンに多大な影響を与えているのだとしたらSteve Wozniak氏が創り出した因果関係は、その昔から一般の家庭にまで大きな影響を及ぼした事になるのかもしれませんね。

書籍”Apple2 1976‐1986”に書かれていたApple IIの設計に関しての記述を読んでいて、ほとんど神業としか思えない徹底的に無駄を削ぎ落としたハードとソフトの設計デザインバランスには「感動」さえ覚えました。

その昔に放送された「新・電子立国 第4回 ビデオゲーム〜巨富の攻防〜」では、当時シャープからスカウトされたファミコン開発者である上村雅之氏が、当時の開発過程を語っていました。

そこで語られていたコストカットの為に行なった製造部品、音源、表示色の選択(実際に選択を行ったのは宮本 茂氏、ゲームデザインのバランスを意図して52色を選び出した)の内容はSteve Wozniak氏がApple IIで行なったであろう行為と相通ずるものでした。

5231164898_5f0ec774e1_b.jpg

photo by Robert Scoble
(上村雅之氏の写真は2015年7月31日現時点においても再利用が許諾されたものが存在していませんので本ブログへの掲載は行っておりません)

と、いうわけでわたくしはファミコンはApple製コンピュータの多大な影響を受けていると思い至ったのですが如何思われますでしょうか??是非無知なわたくしめに皆様のご意見とご教授をお願い致します。

P.S.
実はわたくし幼い頃は全くテレビゲーム機を買ってもらえなかったので、テレビゲーム機にはほとんど疎いのです...ですので、今回これらを調べていて初めて知った事が沢山ありました。スーパーファコン以降販売価格が¥25,000であるのも今回初めて知りました(笑)。

追記
『書籍「Apple2 1976‐1986」にも確かAppleがApple IIを販売していた当時ゲーム専用機を発売しようとしたけど、ファミコンに先を越されてしまったので止めたという様な記載があった気がするのですが』の部分に関して本屋さんまで確認しに行ったところ、ちゃんと記載がありました。

ただ内容はファミコンに先を越されたのでは無く、Steve Wozniak氏がアイデアとしてAppleに提案していたのですが実現されないうちにファミコンが登場した...という事の様です。

追記 20150731
各写真を再利用可の内容に差し替え。一部文章が読み辛かったことから再構成と書き直しを実施。



wikipedia-Apple II

http://ja.wikipedia.org/wiki/ファミリーコンピュータ

http://ja.wikipedia.org/wiki/スーパーファミコン

wikipedia-NINTENDO64

http://ja.wikipedia.org/wiki/ニンテンドーゲームキューブ

wikipedia-Wii

wikipedia-6502

wikipedia-65816

wikipedia-R4000

wikipedia-PowerPC

ITpro-IBM,低消費電力版PowerPC「750CL」「970GX」と新型プロセッサ・コア3種を発表

http://ja.wikipedia.org/wiki/上村雅之

http://ja.wikipedia.org/wiki/任天堂

Apple II World-Hard Ware

Medical Macintosh-Uni-North 1.5 and Pangea IC(PowerPC750CXe)

Philosophy of Nintendo

当Blog-凄まじい様相に

当Blog-Apple II

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posted by 賀川和之 at 21:16| Comment(1) | TrackBack(0) | Technology | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
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Posted by オークリー サングラス at 2013年07月23日 17:37
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