(写真はFantastic Plastic Machine unofficial web siteより拝借)
作れないでいる(冷汗)...自身のやりたい事をしているだけなので決して「忙しい」などという便利な言葉を使うつもりも無い(汗&笑)。
さてはて、「あなたの人生を素晴らしくする音楽講座 -re:issue-」も今回で4回目。今回はまとめて2枚のCompilation Albumが登場。もしかすると少し懐かしいかもしれない(笑)。
そこに良い音楽があるならば、良い紹介者がいなくちゃいけない。ー佐野元春ー
IRMA Cocktail Lounge vol.1&vol.2/Compilation Album
イルマ カクテル ラウンジ vol.1&vol.2/コンピレーション・アルバム
1999年発表
-vol.1
Arriva La Bomba/Johnny Dorelli
Beta Lady/Daniela Casa
I'm Feather/B. Moore
Mah Na Mah Na/Giorgio Moroder
Hippie/Pedro Gonez
Blues Work/Marc 4
Maderia/Giovanni LAmberti E La Sua Orchestra
Hot Hells/B. Moore
Solo Per Amore/Walter Rizzati
Zeus/I Componenti
Smooth And Cool/N.Ingman
Raptus/Mirageman
Nicaragua/Mirageman
Dialogande/Alessandro Alessandroni
Jet Society/Cordara Orchestra
Saspendi Il Tempo/Edda
La Rosa/Jose Altafini
In Canto/Giuliano Sorgini
-vol.2
Personality/DJ Rodriguez
Papalla/Johnson Righera Meets Montefiori Cocktail
Stock84/Sindacops
La Calma Dopo La Tempesta/Ice One
Lazy Busy/Montefiori Cocktail
Anamaria 4,30/Key Tronics Ensemble
Cou Cou/Daniele Luppi
Hey Don!/Voo Doo Phunk
Brazilian Jazz/Slok
Vibes And Tribes/DJ Rodriguez
After Pizza/Sam Paglia
Universal Mother(Let Yourself Flow)/Jestofunk
Day By Day/DJ Sensei
One About Flambo/OHM Guru
Good Vibrations/DJ Sensei
Ace Forever/Syndacops
So Whats New/Montefiori Cocktail
Capricorn Soul/Hammond Express
Linda/Sam Paglia
実は今回コラムを書くに辺りかなり悩んだ。何を悩んだかというと、「Compilation Album(選曲集)」と言うは「ありなのだろうか?」っと...しかし、この連載のタイトルは「あなたの人生を素晴らしくする音楽講座」である。
「人生を素晴らしくする」のである...ならば内容が「紹介に値するモノ」であればそれも良いではないか...っと...都合良く解釈する事にした。
今回のお国は「イタリア」。紹介するアルバムは一気に2枚。そして、主役になるのは「IRMA Records」というイタリアの「レコード会社」である。「IRMA Records」には6つのレーベルが存在している。ファンク、ジャズ、ソウルの生演奏を主体にしたレーベル「MOLTO JAZZ」。様々なハウスサウンドを網羅した「IRMA UNLIMITED」。
60〜70年代の映画音楽、ライブラリー音源、最先端のイタリアン・オールディーズの「La DOUCE」。JESTOFUNKのサウンド・プロダクションによる作品群で構成された「rec●in paues」。リラックス、アンビエント系の「irma cafe」。ドラムンベース、ブレイクビーツを網羅した「CUADRA」である。
乱暴な言い方だがIRMA Recordsから発売されているレコードはわたくしにとってはハズレがほとんど無い。所属しているアーティストも日本ではほとんど無名の人達だが作品の善し悪しには関係のないことだ。
実は今回のレコードにおさめられた各楽曲の選曲はFantastic Plastic Machineの田中知之氏がIRMA Recordsからの依頼で担当している。さて、アルバムはIRMA Recordsが所有する60〜70年代の音源から選曲された「IRMA Cocktail Lounge vol.1」と近年の音源から選曲された「IRMA Cocktail Lounge vol.2」の2枚。レーベルは「La DOUCE」からのリリース。
もちろん音源はイタリアである。この2枚のアルバムは一時期わたくしの日常生活の中で欠かせない程、自宅でも職場(勝手に持ち込んで)でも常にヘビーローテーションされていた。ズバリ!!この2枚をかけるだけで気分はミッドセンチュリーモダンなのである。特に休日の良く晴れた日に、このレコードをかければ気分は最高だ。
vol.1には一時期、某社の「Diet生」のTV CMに使用された最高に愉快な「Giorgio Moroder」の楽曲「Mah Na Mah Na(作曲は「Piero Umiliani」。スウェーデンを取材したドキュメンタリー映画「フリーセックス地帯を行く/天国か地獄か」のサウンドトラックに収録。オリジナルのヴォーカルが誰なのか、どなたか教えて頂けないだろうか?)」も収録されている。
CMでは「マナマナ」と歌わず「ナマナマ」と歌っているがオーディオファイルのヴォーカル部分を編集したのだろうか。もともとはJazzの楽曲だ。(ちなみに、この楽曲は聴けば思わず笑ってしまうがGiorgio Moroder自身は凄い人である)。
vol.1は出だしからMondoな空気を全快させたファンクナンバー「Johnny Dorelli」の「Arriva La Bomba」で幕を開ける。もう、この楽曲は最高である。わたくしはこれを聴くと、自分で勝手に考えた振り付けを踊りだしてしまいそうになる...Johnny Dorelliのあまりに「コブシの回った」歌い方は「カッコ良過ぎる」のだ。
そして4曲目に収録されている「Hippie」は恐らく聴いただけでご理解頂けるであろう、正に気分は「PAN AM」である...「貴方の快適な空の旅をお約束する...」はたまた「ジェットストリ〜〜〜ム...」っと、何処からともなく聞こえて来そうな曲調である。
そして近年の音源から選曲されているvol.2のオープニングを飾るのはご存知の方も多いだろう「DJ Rodriguez」の「Personality」この楽曲を聴いてイタリアンサウンドの素晴らしさに惹かれた方も多いはず。大空を飛んでいる様な感覚になるサウンドは非常に心地が良い。そして、vol.2ラストを締めくくる「Sam Paglia」の「Linda」は胸がキューンと締め付けられ涙が出そうになる美しいメロディーラインのBossnovaスタイルナンバー。
この2枚を聴いて恐らく気づかれる事だろう。これらは正に「PIZZICATO FIVE」、「Fantastic Plastic Machine」のサウンドの原点だと。そして、イタリアでも日本と同じ様にBossnovaが好まれているという事も。しかし、このサウンドは映画で言うならば69年のフランスを舞台にした「CQ」(映画はデザイン、サウンド共に非常にオシャレだが「B級映画」を狙って製作されたらしくストーリーの評価は人それぞれかもしれない)もしくは「Austin Powers」(貴方もご存知だろう、ぶっ飛びおバカさんスパイ映画)辺りだろうか...
この2枚の中におめられている多くの曲がTVなどで何らかのCM、ニュースなどのBGMとして頻繁に耳にしている事にも気が付くだろう。vol.1は音源が古い為、お世辞にも「音質が良い」とは言いがたいが楽曲のクオリティ自体はどれも高い。
何より「音楽」が読んで字のごとく「音を楽しむ」存在だという事を思い出させてくれる。たとえ、どんな場所でもこのアルバムを聴きながら過ごせば最高に居心地の良いオシャレなCafeに早変わりだ。きっと貴方の日常を楽しくしてくれるだろう。ここにおさめられた音楽にはそんなマジックがある。
オリジナル記事掲載日 '05.02.27 +.k代表
わたくしはクラブ通いをするタチの人間ではないが何故かクラブ系の音楽が好きだ。その理由は恐らくわたくしが育った頃に見聞きした音楽が多く含まれている為だろう。クラブサウンド(わたくしの場合ラウンジ系かテクノ系、エレクトニカ系だが)がまるでキーワードの様に作用してわたくしの記憶を揺さぶるのだ。
最近京都ではとんとイタリア系と思われる様なサウンドを街中で聴かなくなったが、それはただ単にわたくしが鈍くなってしまったのだろうか??、それとも多くの人々が飽きてしまったのだろうか??確かにイタリア系のサウンドはかなり癖が強く、聞く人間をかなり選んでしまうのかもしれない。しかし、ハマれば「これしかない!!」となるだろう。まるでMacBook Airの様だ(笑)。
今でもそうかもしれないが一時期コンピレーションアルバムがジャンルを問わず大量に発売された時期があった。当然ながらクラブ系も輸入版、国内版問わず大量に出回っていた。
その当時にいくつかのCDを手にしておきながらこの様な事を書いても説得力が無いかもしれないが、あの時期は本当に音楽の質がとことんまで落ちてしまった成れの果てがコンピレーションアルバムの乱発ではないか、と考えていた。
何故か??これはあくまでわたくしの私見だが多くの人々が「良い音楽を探しているほど時間もお金の余裕もありません」という状態になっていたのではないだろうか??そして、ここ最近では音楽業界自体がその行き場を失っている状況がさらに絡んで来る。
企業という集団が生き残って行く為の手段など選べない状況と時間とお金に余裕の無い多くの人々、つまりこの状況下の双方が結びついた先がコンピレーションアルバムだったのだろう。
良くアーティストが音楽性に行き詰まるとベストアルバムを出してその場を凌ぐと言われている。しかし、一人のアーティストがベストアルバムを出したところでそのアーティスト固有の楽曲以外はベストアルバムで聞く事は出来ない。
しかし、それでは購買層が限れられてしまう...そうなれば必然的に流れは可能な限り究極に近いベストアルバムに近づこうとするのではないだろうか??しかも、ベストアルバムだから有名どころのリマスタリングでも行なわない限り費用がかさむ事は無いだろう。
何故かこれと似通った状況をどこかで見た事はないだろうか??いくら究極のコンピレーションアルバムを作ったところで物理的なCDに収める以上制作者の意図が入ってしまう。ならばユーザ主体で自由勝手気ままに作ってもらえば良い...そう、つまりiTunes Storeなどの音楽配信サービスだ。
ここ最近わたくしはまたアルバムで音楽を聴きだしている。iTunesなどのシャッフルを利用してありえない組合せと偶然の出会いも楽しいが以前の様に一つの世界観の中で楽しむのもやはり良い味わいがあるという事をここ数年の出来事の中から自身で見つけ出したからだ。
今まではアルバムの曲順で聞いたり、一人のアーティスのベストアルバムを聞くのが常だったが新しい選択肢を得た事でその新しい選択肢の楽しみ方も覚えた。しかし、以前の「アルバム」という形態にも「味わい」があることを「距離を置く機会」を得た事で初めて自身で気が付くことが出来た。この事に気が付く事が出来たのは非常に良かったのだと思う(笑)。あとは現在の全ての音楽の質が良くなってくれる事を願うだけだ。
参考リンク
当Blog-あなたの人生を素晴らしくする音楽講座 -re:issue- vol.03
当Blog-あなたの人生を素晴らしくする音楽講座 -re:issue- vol.02
当Blog-あなたの人生を素晴らしくする音楽講座 -re:issue-
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