(写真はLife 2.0より拝借)
3周年を迎えられた林齧のMetalさんがiCat AVのことを取上げてMacBookなどに搭載されたiSightとiChat AVを利用したビデオチャット・コミュニケーション、そしてApple TVについて語られていた。
記事の中ではビデオチャットを行なう目的でMacBookなどを利用することで認知症防止になると提案されておられたのだがこの時わたくしはふと思った。
AppleがiSightを搭載した大型液晶TVを出してApple TVの機能も内包してしまえば良いのではないか、と...しかし、TVチューナーを搭載するのはAppleらしくない、何よりApple TVが総帥の趣味ならそれは尚更と思われるのであまり現実味は無いのかもしれない。
もう一方でApple TVにiSightをUSBポートに接続して既存のTV上に載せてしまうという考えも浮かんで来た。しかし、これもApple TVが総帥の趣味ならば決してシンプルでは無いので、やはり現実になるのは厳しい様に感じられた。
しかもこれらを現実化するとさらなる”Mac潰し”となってしまう。先日Apple TV take2が発表になりiTunes Storeへのアクセスが出来る様になった時点でその存在は”Mac潰し”となったのだが、違う観点から見た場合もしかするとこれは「勘違い」なのかもしれないと考えた。
つまりApple TVは近い将来Macもしくはそれに限りなく近い製品をリビングに据え置く為のリトマス試験紙なのだと考える事が出来るのではないだろうか。何故そう思ったのかというと我が家でTVを見ている時よく奥さんと番組中に登場した言葉の意味や言葉の背景などに関して議論になる事がある。
そういった時はいつも食卓からすぐ近くにある我が家の年中スリープ状態のiMacを叩き起こし言葉の検索にこき使うというわけだ。この時は一人で利用しているのではなく奥さんと一緒に利用している様に感じられ、正しく「ピープルコンピュータ」もしくは「ファミリーコンピュータ(任天堂ファミコンの事ではなくあくまで言葉の意として)」と呼びたくなるのだが、残念ながら目の前にあるのはiMacと呼ばれる「パーソナルコンピュータ=1人用コンピュータ」なのだ。
(パーソナルコンピュータは生まれたその時からあくまで1人専用なのだ。写真は1977年のApple IIの広告。The Mothership!より拝借)
何故この様なひねった言い方をするのかというと、そういった時はいつも二人してiMacの奪合いになるからだ...そう、つまり「同時利用=同時入力」が出来ないから二人以上で同時利用する場合パーソナルコンピュータは非常に効率が悪いと言いたいのだ。
パーソナルコンピュータはあくまで1人の為の処理を行なう道具だが、複数の人間が同じ空間、同じ時間でコンピュータの利用を共有し合う「場」も今の時代にはあるのだ(Windows製品で家族での利用を想定した製品があるが、あれはあくまで時間を縦割りにしてシェアしているだけだ。だからあくまでパーソナルコンピュータでしかない)。だから、このポジションに将来のApple TVが入れば良いと思い至った。
しかし、ここでわたくしは正しくこれに近い一つのモノが頭に浮かんだ、恐らくこれを読んでいる皆さんも頭に浮かばれた事だろう。そう、それは任天堂の”Wii”である。(こう考えると任天堂の思想はえらく先を行っていたのだと思える)
(写真はBroadband Watch編集部ブログより拝借)
Wiiは見事に同じ空間、同じ時間を共有し合う人々が体験も共有し合うという「場」を創り出している。だからこそWiiにはその「在り方」に見合った設計思想=デザインがWii Remoteなどに反映されている。
(写真はtheage.com.auより拝借)
これはあくまでわたくしの妄想だが、Apple TVの開発を趣味にしリビングに(しかも趣味で)進出したがっている総帥はもしかするとWiiを愛し、そして、嫉妬しているのかもしれない。もしかすると総帥の自宅にはWiiとWii Fitが置いてあるのだろうか??Wii Fitでメタポリックを日々管理しているのだろうか??う〜〜〜ん、これでは”ありえないApple”シリーズになってしまう(爆)...
(写真はWii Fit。Register Hardwareより拝借)
まあ、冗談はさておき、ここまで一人ブレーンストーミングをしてみてさらに気が付いた事がある。それは現在のワイヤレスキーボードが将来のApple TVのオプションとして非常にリビングにしっくりと来る「デザイン=在り方」に感じられて来たことだ。
(写真はFreshpilotより拝借)
ワイヤレスキーボードにマルチタッチ対応トラックパッドを搭載したモデルを販売すれば本当により多くの人々が直感的に利用出来る可能性が高まる(Apple TVで大量の文字を入力するかどうかだが...)。
(写真はアップルより拝借)
場合によってはiPhoneやiPod touchもしくはそれに準じる入力端末をコントローラーとして接続し利用しても良いかもしれない(というよりこれが一番現実的に思える。いや、いっそうの事タブレット状のマルチタッチ製品を将来のApple TVと一緒にApple TV Remoteとして販売したらどうだろうか?)。さらに別でWii Remoteの様な操作性を提供出来るコントローラーの開発もありかもしれない。
(写真はlinuxchicより拝借)
最初の話題に戻るが、OS X(Apple TV GUI)を利用すれば放送中に気になる言葉が出た時は放送画面を邪魔せず言葉の意味をApple TV用にカスタマイズしたSafariで検索したりする事も可能になるのではないだろうか(くり返しになるがTVチューナーが搭載された製品はAppleらしくないと思っている、これはあくまで思い込み、枠組みなのだが...)。
さらに検索した内容をブックマークして”.Mac”で同期させ全てのMac上でもそのブックマークを参照出来る様にしておけば今度はプライベートでもっと広がりのある思考が出来るかもしれない。何よりApple TVが友人同士や家族と一緒に同時利用出来る製品になればユーザ同士のコミュニケーションをより深めて行く事になるのではないだろうか。
あくまでわたくしの妄想に過ぎないがこう考えるとApple TVはやはりiPhoneと並ぶAppleの「新たなドメイン(経営領域)」だろう。わたくしが勝手に妄想しているだけの事だがApple TVの将来が楽しみになって来た。
(写真の著作権はApple,Inc.に帰属致します)
しかし、総帥はApple TVを趣味と言い続けているがもしかして自己資金を注ぎ込んで開発しているのだろうか??とにもかくにも現在のApple TVはまだスタートラインに立ったばかり。Apple TVも「場」を中心に考えて行けばもっと良い製品に成長して行く可能性があると思われる。
参考リンク
林齧-がんばれ ! AppleTV
Fortune-Steve Jobs speaks out
NBonline-テレビはWii経由で見た方が便利!?
当Blog-Appleから学ぶ経営講座
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iPod touchを持て!街へ出よ!(アフェリエイト・リンク)
FONでiPod touchのアクセスポイントを増やそう(アフェリエイト・リンク)
Apple Storeで整備済製品をチェック(アフェリエイト・リンク)
ブロードバンドプロバイダ料金比較(アフェリエイト・リンク)
総裁の趣味ですか、なかなか面白いですね。(#^_^#)
AppleTVはどんどん進化していきます。
その成長が楽しむ事ができるのもAppleファンの特権ですかね〜 (笑)
>AppleTVはどんどん進化していきます。
その成長が楽しむ事ができるのもAppleファンの特権ですかね〜 (笑)
確かにこれ程ユーザがその成長を見守り声援を送って
いる企業は非常に珍しいでしょうね。
Appleはジャンプの漫画に出て来る共に成長出来る
主人公なのでしょうね(笑)。
そして、ユーザは製品と共に成長して行く事で
成長体験を共有すると...
う〜〜〜ん...何と変わった企業なんでしょうかねぇ(感心感心)。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0803/03/news014.html
コンピュータ企業がこぞって繋がろうとしてるテレビって何なんでしょうねぇ.
私もApple TVとテレビがくっついちゃえば良いと思っているのですけど,結局映像配信のメインの形態が変わらないことにはどうにもならないのかも.
そこんところが何とかなって,AppleがApple TVとかMac miniとかを進化させてTV 2.0でも作ってくれたらいいのに...
ITmediaの記事読みましたよ。
>コンピュータ企業がこぞって繋がろうとしてるテレビって何なんでしょうねぇ.
私もApple TVとテレビがくっついちゃえば良いと思っているのですけど,結局映像配信のメインの形態が変わらないことにはどうにもならないのかも.
確かにあの記事を読んでいる限りは放送業界の
「在り方」が既得権益に偏っている印象が強い
ですよねぇ。
またしても「一般の人々」が不在で話が進んでいる
という印象も残りましたね。
わたくしは価値を見いだしたTV番組しか見ないのですが
現在TVを見ているユーザがその価値観でTVと
コミュニケーションを図っている事に気が付いていない
人々がいることに「想いを受取ってもらえない寂しさ」
を感じますね。
>そこんところが何とかなって,AppleがApple TVとかMac miniとかを進化させてTV 2.0でも作ってくれたらいいのに...
総帥が現在の放送媒体に積極的に関わろうとしないのは
魅力が無いからだと思うのですよ。
だからMacにTVチューナを搭載しない。何故なら自分が
魅力を感じていないものを売りたくないから。
総帥の考えている事は非常にシンプルだと思うのですよ。
つまり「俺のパーティーを楽しんで行ってくれ」
これが総帥の考えの原動力だと思うのですよ。
放送業界の再発明=TV 2.0はその時が来れば
総帥でなくともやりのけてしまう人が現れますよ(笑)。
まあ、少なくとも既にYouTubeが最初の穴を空けたんですから(爆)。