2008年04月04日

Microsoft

誕生から
microsoft-staff_1978.jpg

(1978年のMicrosoftスタッフの集合写真。写真はThe Tech FAQより拝借)


33年。つまり今日はMicrosoft33歳の誕生日だ。

Wikipediaの記事「マイクロソフト」によるとMicrosoftが誕生したのは1975年4月4日。Bill Gates氏19歳、Paul Allen氏23歳の時だった。(設立当初の名称は”Micro-Soft”、 1981年6月25日にWashington州法人企業となった際”Microsoft,Inc.”へ変更)

ちなみにBill Gates氏にとってMicrosoftは3回目の起業となる。(Bill Gates氏はそれまでに14、5歳頃にPaul Allen氏に誘われTraf-O-Data社、15、6歳頃にはKent Evans氏とLogic Simulation社を設立している)

1975年当時Micro-Softは世界で初めて個人向けに発売されたMits社のコンピュータAltair 8800用に開発したBasicの使用ライセンスによって30万ドル(8000万円)を得たのが切っ掛けで設立された。ちなみに当初Bill Gates氏がBasicの需要を感じ取りMits社のEd Roberts氏に「Altair 8800用のBasicの開発をしている、買って頂けないか?」と当時開発も何もしていないBasicをでっち上げハッタリをかましつつもMits社と交渉のチャンスをつかんだのは有名な話。

その会話の後Ed Roberts氏がBill Gates氏の会社が使っていた電話番号宛に掛け直し、繋がった先がLakeside高校の寄宿舎だった為にその時はイタズラと思ったらしい(当時Bill Gates氏のTraf-O-Data社の電話番号はLakeside高校寄宿舎の番号だった)。

しかし、ハッタリの御陰で交渉のチャンスを得たものの当時Altair 8800用Basicを開発しようにも二人には”現物のAltair 8800”が手元に無かった。だが、Paul Allen氏がAltair 8800に搭載されているCPU”Intel 8080”のマニュアルを熟読し、大学(Paul Allen氏の会社ともいわれている)のコンピュータ上にIntel 8080のエミュレータを創り出し、その開発環境から8週間でAltair 8800用Basicの開発を行なったらしい。

さらにハプニングは続くPaul Allen氏が単身Mits社のあるNew Mexico州Albuquerqueに向かう飛行機の中でBasicのブートローダが無いことに気が付き、なんと移動中の機内でプログラムを書き上げたのだ。

Mits社でのBasicのデモが始まろうとしているその時、それまで一度としてAltair 8800上でBasicが動作しているのを見たことが無いPaul Allen氏は自身が動揺していることをEd Roberts氏に悟られまいと必死だった。そして、見事に両氏の前で動いたAltair 8800用Basicを目の前にし今度は嬉しさに舞い上がっていることを悟られまい、としたらしい。「動いて当たり前さ!!」と。

その場でPaul Allen氏はBill Gates氏に連絡を取った。もちろんBill Gates氏も動作した話を聞き嬉しさのあまり電話の前で舞い上がっていたらしいが直ぐさまMits社との交渉条件内容の検討に移ったのは後のMicrosoftの様子が伺える場面だ。

ちなみにApple Iの制作開始はこの時から少し時間が経ちMicrosoftが設立されてから遅れること半年後の1975年10月のことだった。Apple Iの販売はMicrosoft設立から、さらに1年と2ヶ月後の事となる。

この出来事から学べるのは彼らがAltair 8800に自分たちのBasicを載せ動作させ、さらに購入させる、という非常に分かりやすい意図で行動していたということだ。当然想いも強かったのだろう。だからこそあらゆるハプニングを乗り越えることが出来たのだ。

特に素晴らしいのはPaul Allen氏がブートローダが無いことに機内で気が付き、その次の瞬間にはプログラムを書きだし、そして、完成までさせてしまったことだ。交渉と洞察に長けたBill Gates氏、現場で臨機応変に対応したPaul Allen氏(もしかすると彼は楽天的なのかもしれない)、この両氏の組合せが現在のMicrosoftを産み出したのは間違いないだろう。

現在では良い意味でも悪い意味でも様々な事柄を耳にする企業だが良い製品を産み出しているのは事実だ(わたくしはここ10年近くMicrosoftのマウスを愛用している、Apple製は殆ど使わない)。そして、今年はBill Gates氏がMicrosoftの表舞台から去るという大きな転換を迎える年だ。

Microsoftには今後も(は[汗]??)エンドユーザに愛される企業に成長して行って欲しいし、その「立場」を取って頂きたい。それが本当の企業の存在意義であり価値だ。

参考リンク

wikipedia-マイクロスフトの歴史

WisdomSoft-皇帝ビル・ゲイツ

compword

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posted by 賀川和之 at 12:06| Comment(2) | TrackBack(0) | Personal | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Microsoftには、いつまでも良きライバルでいて欲しいです。
何のかんの言っても一般向けにPersonal Computerを普及させたのは、Windowsですからね。

Posted by Metal at 2008年04月06日 09:01
先日はありがとう御座いました!!
最後はロクにご挨拶も出来ず失礼致しました(汗)...

Microsoftはマイクロコンピューターブームを
パーソナルコンピュータブームに繋げてくれた
と思っていますのであらゆる意味でAppleにとっては
必要なパートナーだと思うのです(笑)。

だからBootcampでMacユーザになって行く
Windowsユーザの為にもOfficeを利用している
ユーザの為にもMicrosoftとAppleは手を取り合って
互いに成長して行って欲しい
のですよ(笑)。
Posted by +.kだいひょう at 2008年04月06日 21:18
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